首と反射と姿勢と体幹

【転がる・転がす】

まず頭部を守る首の動きが育つこと。

柔道などの受け身では顎を引いて頭を打たないようにします。大切な頭や首を守る動きは、赤ちゃんが周りを見ようとする、左右を向く、頭を持ち上げるなどして育ってきます。スポーツ場面だけでなく日常でも転んで頭部を打たない・怪我を防ぐということは大切です。

ゴロゴロ転がる時には頭を打たないよう自然と首が動きます。そして首や肩、骨盤を中心に体を捻る動作で回転していきます。回転する動きは首から骨盤の身体根幹部の筋肉や動きを育てます。また、平衡感覚を刺激する運動として非常に重要です。

乳幼児期に転がる動きや遊びをしっかりしておくことは発達に大切であり、幼児期以降の運動・トレーニングとしても同様に大切です。

2枚目は【引っ張る・引っ張られる】運動の写真です。このような運動はいわゆる体幹トレーニング、筋力強化として考えられることが多いですが、この運動にも首は深く関わります。

首の動きによって四肢が反射的に動く、頚反射があります。首も背中も腕も指も脚も曲げる・丸まる、逆に全部伸ばす動きは基本的にしやすいです。写真で引っ張られている人は指や肩腕は曲げるように、頸部も握る動作を助けるように顎を引いた姿勢になっています。反対に背中や股関節膝は台車の上でバランスをとりながら伸展する姿勢です。さまざまな姿勢や四肢の動きと首の動きは連動しています。

「体幹が弱い」などという時、ひたすら腹背部の筋肉を鍛える、体幹トレーニングをおこなうことがあります。特に子どもの場合、首の動きが育っていない・反射が抑制できていないと上手く動作や筋力発揮ができないことがあります。そのような子に筋力が弱いからと適切でない体幹トレーニングなどさせると、さらに身体の使い方やバランスを崩してしまうことがありますので注意した方がよいと思います。

まずはゴロゴロ転がる、回転すること。さまざまな遊びや運動の中で体を動かすことが大切です。

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